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待機児童解消と保育所の最低基準緩和 [忘備・記録]

例えてみれば。
タクシー乗り場で、タクシーがなかなか来なくて、行列を作って待っている人が大勢いるとしましょう。(待機児童)

行列を解消する、最も根本的な解決方法は、タクシー会社(国・市町村)が、タクシーの台数(保育園の数)を増やすことです。
最低基準の緩和は、いわば、定員5人乗りのタクシーに、無理矢理、6人、7人乗ってください、というようなものです。後部座席に3人座っているのを、「すみませんね。ちょっとつめてください。」と、4人目を押し込むように乗っていただこう、というようなことです。
さて、この4人目の人には、シートベルトがあるでしょうか?運転手さん(保育士)が、どんなに安全運転を心がけても、万一の事故の場合に、安全を確保できるのでしょうか?

あなたは、そんなタクシーに乗りたいですか?

今、国がやろうとしていること(最低基準の緩和)は、1台のタクシーに、どれだけの乗客を詰め込めるか?「ええい!詰め込んでしまえ!!ひとりでも多く乗せることがいいことなんだ!!!」とばかりに、トランクの中にも、屋根の上にも、乗客を乗せようとしているようなものです。

タクシーを待っている行列が、少しでも短くなれば(待機児童の解消)、それでよし。
といわんばかりです。

本当にそれでいいのでしょうか?
乗客は、とにかくタクシーに乗れさえすれば、屋根の上でもいい!と、本当にそう思っているのでしょうか?(保育の質には目をつぶる)

=====
かなり強引ですが、こんな喩えを思いつきました。


伊藤稔弘
2009年11月9日

*昨年の11月に思いついて、手元においてあったものを、少し書き直しました。
2010年2月1日

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