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ミニシンポジウムに参加しました [忘備・記録]

テーマ:こどものちから 自然のちから おとなの役割
講師:内田幸一
日時:2009年6月21日(日) 10:00~15:30
会場:グリーンパレス春日井
主催:子育ち園 でんでんむし

午前中が講演会と質疑応答。午後は、講師を囲んでの交流会。
午後は別の予定があったので、午前中の講演会のみ参加。

講師の内田氏は、東京で幼稚園教諭を勤めた後、長野県の飯綱高原に移って【森のようちえん】をはじめる。子どもたちの野外活動に関わって30年、という方です。
おたずねしたかったのは、次の3点。
1、なぜ幼稚園教諭を辞めて、「森のようちえん」を始めたのか。
2、この30年間で、変わらなかったことは何か。
3、逆に、変わったことは何か。

驚いたことに、全く同じ質問をされた方がいました。誰だろうと思ったら、以前、岐阜ながら森のようちえんでお会いした方でした。

内田氏の回答は次のようでした。
1、当時(1980年代初め頃)、不登校やいじめ、校内暴力など、子どもの育ちに異変が見られるようになって来た。このままではいけない。何かしたい、何とかしたいとの想いから、始めた。
2、いつも子どもを見てきた。常に、子どもを中心に考えることは、変わらない。
3、自然の中で子どもを育てることは、きっと子どもにとっていいはずだと思ってきたが、30年前は、「いいはずだ」「いいんじゃないかなぁ」としか言えなかった。
今は、これが確信になった。「いい」と断言できるようになった。
また、プログラムの組み方が巧妙になった。熟練、練達した。

講演内容で、心に残ったことなどを。
・「明日はきっと素晴らしい」と思える子どもを育てたい。
・おとなの役割は、経験できる「場」を提供すること。
・所詮、断片的なことしか経験させられない。
・それらを統合するのは子ども自身の中であり、子どもにはその力がある。
・一人では出来ないことがある、ということをわかって欲しい。
・人の手ではどうしようもないことがある、ということを伝えたい。天気や重力など。
・子どもが関与できる部分を残すようにしている。
・中学生という、分別が付いてしかるべき年齢の子が、いじめをする。
←育っていない。←←そういう子どもたちを作ってきたのは、私たちおとなだ。
・小学生のプログラムで振り返りをするようにしている。
・その日の活動を振り返り、自分の心の中で巻き起こったことを正直に言えることは素晴らしい。
・正直に言えるということは、仲間を信頼しているということだ。
・1970年代後半から80年代前半。幼稚園教諭時代。「子どもが遊ぶことは大切だ」と認めてくれる親たちがいた。

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わずかな会場協力費のみで、映像も見せていただけたし、いいお話を聞けました。
なかなか、都合をつけられませんが、出来るだけ、こういったシンポやセミナーに顔を出すようにしたいです。
何より、自分にとっての学びになりますから。

なぁんて風に考えております。


リンク:
子育ち園 でんでんむし http://plaza.rakuten.co.jp/kosodati/
こどもの森幼稚園 http://iizuna-gakuen.ed.jp/kodomonomori/top.html

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